ibaCaptureによるプロセス分析
プロセスに特化したカメラ監視で、プラント全体を見える化
圧延機の制御室からは、すべての機器や設備を直接目視で確認することは通常できません。そのため、プロセス監視の分野ではカメラシステムが利用されています。これにより、制御室からでもプロセス中のトラブルを特定し、適切な対処を行うことが可能になります。
一度発生したトラブルを再発させないためには、その根本原因を明らかにする必要があります。カメラ映像とプロセス信号を同時に記録することは、原因特定に有効な手段として実績があります。今回のプロジェクトでは、ワイヤーロッドミルにおいて、ibaCaptureとibaPDAの導入が行われました。
導入によるメリット
・プロセス信号と映像の時系列同期記録
・トラブルの原因究明の精度向上
技術情報
ibaPDAとibaCaptureは、プロセスデータと映像信号を時系列で完全に同期して記録します。そのために、ibaCaptureが送信する同期信号が、ibaPDAにより計測データと同時に記録されます。
一般的なアナログカメラやIPカメラに加えて、1秒間に最大300フレームの高フレームレートで撮影可能なGigEカメラも使用され、ワイヤーロッドミルの高速なプロセスを記録できるようになりました。これにより、オンラインでもオフラインでも詳細なプロセス分析が可能になります。
「プロセスがうまく機能しなかったとき、映像とデータを同期して記録することで、包括的な原因分析が可能になります。」— ダニエル・ガウス iba AGプロダクトマネージャー